松尾城のすぐ北西にある杉尾城です。松尾城の出城といわれています。1343年畠山直顕の命により北原兼命が坂氏の松尾城を攻めた際、向城を攻め取ってから松尾城を攻撃したと相良家文書にあり、このときの向城に該当するのが杉尾城か丸之尾城でないかといわれています。
杉尾城の縄張り図。(えびの市の城館跡より転載して加筆)
杉尾城は南北に細長い尾根の丘陵に築かれ、南側先端の曲輪①が主郭で崖側に分厚い土塁が巡ります。尾根には明瞭な堀切が何本も残っていました☺️
南側先端にある①主郭の切岸。
①主郭。
主郭東側をめぐる重厚な土塁。
主郭南側をめぐる土塁。
主郭から尾根を北側に進むとあらわれる堀切A。
堀切A。
曲輪②。
尾根。
東側尾根にある堀切B
東側尾根先端にある曲輪③。
曲輪③からの眺望。松尾城が見える。
東側尾根から中央に戻り、大堀切を上から見下ろす。
大堀切。北側の尾根を分断しています。
堀切C。
堀切D。
堀切Dを越えてさらに北側の尾根を進んだとこにある④。
杉尾城の位置。