日南市星倉の二の丸団地裏にある新山城に登ってきました。
二の丸団地の二の丸は新山城に由来しています。大手口と思われる二の丸団地から山に入ると一寸先は、ヤブ。
山のなかはかなり荒れてましたが、グーグルマップの地形と縄張り図を照らし合わせながら「もうすぐ堀切だよね」とイメージしながら奥へ奥へ進みます。
二の丸を過ぎて堀切までくると、目の前には本丸の切岸が現れます。二の丸からの本丸の高さに圧倒されます。
さすがに、この切岸は登れませんので、本丸にはこの横にある帯曲輪から向かいます。
帯曲輪。
帯曲輪をさらに進み、本丸の裏にまわると、虎口らしき場所があり本丸に入ることができます。
本丸は荒れていますが、土塁が残っています☺️
新山城は帯曲輪が二重、三重に良好に残されているのが特徴です。
本丸に沿うように帯曲輪が段々にあります。
本丸を過ぎてさらに奥へ進むと、この城の目玉である三連続堀切に出ます。
三連続堀切の1つ目の堀切。
2つ目の堀切。
3つ目の堀切。V字に鋭角に掘られていて素晴らしい。
新山城からは、中ノ尾砦と犬ヶ城が見えます。
飫肥城を攻めるために各砦や出城に配置された伊東軍がのろしで連絡を取り合っていたんでしょうね。
新山城は島津氏が伊東氏の攻撃に備えるために飫肥城の支城として築いたものを、伊東氏が攻略して飫肥城攻めの出城として利用しました。
この付近は新山古戦場といわれ、新山城(島津方)と堰ノ尾砦(伊東方)の一騎討ちがあった場所でもあります。
帯曲輪や三連続堀切が見ごたえのある山城でした。