老林城は築城者や城主などの詳細がわからない城跡ですが、尾根に残る堀切や縦堀などの巧妙な縄張りから、戦国時代に筑紫氏の支城として使われたのではないかと思います。上写真は山田付近から撮影した老林城の山。
老林城の位置。標高138mの松尾山に築かれた山城です。登り口は山の裏手(北東)の住宅地にあります。博多南駅から かわせみバス南畑線に乗り、松尾バス停で下車するとよいでしょう。一律150円でいけるのでとても便利です!
北東の住宅地にある老林城の登り口。このガス施設の右側から山に入り、谷沿いを登っていきますが、途中から登り道がはっきりしなくなり、谷から本丸へ直登りする感じになってしまいました🤣
谷を登っている途中、山頂の本丸を見上げる。
老林城の本丸。本丸は北西から東にのびる三日月型の細長い曲輪となっています。上写真は本丸の北西部。
本丸の中央部。本丸には低いながらも所々に土塁がありました。(上写真の中央奥の木の左隣にみえる土の高まりが土塁)
本丸南部分に残る土塁。
本丸北側の土塁は東側にのびています。
本丸の東端。
本丸東側の腰曲輪。本丸から東側に降りたところにあります。
本丸南東にある腰曲輪。この腰曲輪から南東の尾根に下ると縦堀があります。
腰曲輪から南東尾根の縦堀を見下ろす。
南東尾根に残る縦堀。
南側から見上げる本丸の切岸。
南の尾根に向かう本丸南側には2段の腰曲輪がありその1段目。
1段目の下にある腰曲輪の2段目。ここからいよいよ注目の遺構が残る南尾根に降りていきます。
腰曲輪から降りて南尾根をみたところ。複数の縦堀と堀切が複雑に絡み合っているのがここからでも見えます😳
南尾根の左側にある縦堀。二重縦堀になっています。
南尾根の右側にある縦堀。
左右に縦堀があり南尾は土橋のようにみえます。この先には深い堀切が見えています。
南尾根の土橋先端。左に堀切、右に縦堀。
南尾根の堀切。
南尾根の堀切からの縦堀。
南尾根の堀切からの縦堀(右側)。
南尾根の堀切を越えるとさらに堀切があり、両側は縦堀になっています。
堀切。
振り返って堀切をみたところ。手前右側のへこんだ部分は縦堀。
南尾根の紹介はここまで。
本丸南西の腰曲輪。奥には本丸の切岸。南西の尾根にも二重堀切や縦堀の遺構がありますが今回は見逃しました🤣
次は北西の尾根へ。
本丸北側の切岸。
本丸北側から少し下ると北西面は岩場が露出しています。
北西尾根の堀切を見下ろす。
北西尾根の堀切。
北西尾根の堀切を挟み、本丸方面をみたところ。本丸への登り道は岩場があり傾斜も急になっているのがわかりますね。
堀切を越えて北西の尾根へ。
堀切と切岸ありました。この先にも複数の堀切が残っているようですが探索はここまでにしました。
戦国時代の面影を残す複雑な縄張りが見られる老林城。無名ながらすごい山城でした😊