縣城は吾田地区の中央児童遊園と望洋台霊園のある山にありました。コープみやざき日南の交差点から望洋台霊園に入る山道があるのでそこから登ります。
写真はかんぽの宿 日南からみた縣城のある山です。
望洋台霊園の墓地から写真の大堀切がみえますので中に入ります。大堀切は本丸の台地と東端の台地を分断する大規模なもので鳥肌がたちました。右側が本丸の切岸で傾斜と高さがあり容易には登れません。この大堀切を見ただけでもこの城にきたかいがあります。
大堀切からは竪堀が斜面をくだるようにのびています。
本丸と二の丸の間の堀切。浅いですがはっきりわかります。本丸、二の丸の曲輪内は木々が生い茂っています。
縣城の縄張り図。日南市教育委員会の歴史まちあるきマップより。
縣城は日南市役所も近く吾田地区の中心にある山城ですが、詳細な築城者や城主がわかっていません。おそらく周辺の東光寺砦や高佐砦と同様に、伊東氏の勢力下におかれていた城ではないかと思われます。戦国時代には飫肥城の支城のひとつとして機能していたそうです。
縣城は各曲輪を堀切で分断して区画した連郭式の城となっていて堀切が見所。市街地近くにありながら遺構の残り具合がよい山城でした。
場所：宮崎県日南市戸高 最寄り駅：日南駅から徒歩10分
