油津駅裏にある山城「澤津城」に先日登ってきました。
この城に登るのは実は3回目。前回は宮崎日日新聞さんの取材で一緒に登って案内しました。今回は縄張り図を見ながら山の中を一通り遺構を見てきました(°▽°)
澤津城の縄張り図です。本丸の丘陵には、西の尾根を分断する堀切、南の尾根を分断する堀切、本丸とL字型の曲輪を分断する大空堀の3つの堀があります。
本丸をくだった北東斜面の帯曲輪群
西の尾根と本丸方面の丘陵を分断する堀切。
西の堀切から斜面につながる竪堀。
南の尾根を分断する堀切
南の堀切から見た曲輪の切岸。10mくらいの高さがあり迫力あります。
切岸の上のL字型の曲輪の内部。
L字型の曲輪の切岸と本丸の間の大空堀
本丸は2段になってます。
本丸の西端には櫓台上の土塁があり、その上には電波塔があります。
草に覆われた本丸の南辺の土塁
本丸下にある腰曲輪に残る土塁。
澤津城は眺望があまりよくないですが犬ヶ城が見えました。
この澤津城は歴史的に誰が城主だったかわかっておりませんが、油津港を抑えていた地元の豪族の城ではないかといわれています。
高い切岸に囲まれた大規模な空堀や堀切は見事で澤津城の見所だと思います。整備されておらず藪を掻き分けながら登るので山の中の散策は大変ですが、遺構が手つかずの状態で残されている素晴らしい山城でした(°▽°)