深江城は鎌倉幕府の命により深江の地頭となった安富氏代々の居城です。戦国時代になると安富氏は島原半島の戦国大名有馬氏の重臣になりますが、1584年沖田畷の戦いでは安富純泰が有馬氏から龍造寺氏に寝返ったため、深江城は有馬・島津連合軍に攻められます。深江城はなかなか落ちず、沖田畷の戦いで龍造寺隆信が戦死したあとに安富氏は城を去りました。島津氏の家臣 新納忠元の嫡男新納忠堯はこの深江城の戦いで戦死しています。時代は下り江戸時代になると島原の乱が起き、一揆勢は深江城に籠もり島津藩の軍勢を撃退しています。
要害堅固だった深江城も今は石碑と説明板が建つのみで城の範囲もよくわかっていません。
深江城周辺の地形図。出丸があった熊野神社付近は比較的城の雰囲気を残しています。
深江城の石碑と説明板。奥に深江城址 鎮魂地蔵がみえます。
深江城の本丸あたり。「深江城」と書かれた建物がありました。
本丸あたり。
本丸のあたり。高台になっています。
本丸の高台。
深江城の出丸があった熊野神社。周囲よりも高くなっています。
出丸の名残。
出丸の名残。
出丸内部。
熊野神社。
深江城に鎮座する鎮魂地蔵。深江城での合戦の戦死者を弔ったものか。
深江城址 鎮魂地蔵。
説明板。
深江城の位置。
